NASへバックアップする基本|家庭で続く「置き場所」の作り方

NASへバックアップする基本|家庭で続く「置き場所」の作り方

NASへバックアップする基本を、導入の考え方から共有フォルダ作成、PC側の設定、世代管理、復元テストまで手順で解説。権限・接続・容量不足など、つまずきやすいポイントも先回りします。

NASへバックアップする基本|家庭で「置き場所が決まる」と続きやすい

まず結論

NASは、家の中に「バックアップ専用の置き場所」を作れるのが強みです。
外付けHDDみたいに「つなぎ忘れた」が起きにくく、家族PCが複数あっても運用が整いやすいです。
ただし、最初に共有フォルダの作り方権限(誰が触れるか)を適当にすると、あとで混乱しやすいので、ここだけ丁寧にいきます。

NASが向く人・向かない人

状況 NASが合う? 理由
家族PCが2台以上 合う 置き場所が共有でき、管理が一本化しやすい
外付けのつなぎ忘れが多い 合う ネットワーク経由で自動化しやすい
PC1台・写真も少ない どちらでも 外付け+クラウドでも十分なことが多い
設定が苦手で触りたくない 注意 最初の設計(権限/共有)が雑だと困りやすい

NASは「高機能だから」より、バックアップの置き場所が毎回ブレないのが価値です。家の中の“定位置”ができる感じです。

最初に決める設計(フォルダと権限)

おすすめのフォルダ設計(迷いにくい型)

  • /backup(バックアップ格納)
  • /backup/PC-名前(PCごとに分ける)
  • /backup/PC-名前/ファイル履歴 / /backup/PC-名前/イメージ(方式ごとに分ける)
  • /backup/common(家族共有の写真など、共通保管が必要なものだけ)

ポイントは、「PC別」と「方式別」で分けることです。後から探す時に迷いにくいです。

権限(誰が触れるか)は最初に決める

ここが曖昧だと、「誰かが整理したつもりで消した」「置き場所が増殖した」みたいなズレが起きます。
家庭なら、次のどちらかに寄せると安定します。

  • 管理者だけ書き込みOK:事故が少ない(おすすめ)
  • 家族それぞれのフォルダだけ書き込みOK:共有は読み取り中心

NAS側の基本設定(共有フォルダ/ユーザー)

  1. NASの管理画面に入る
  2. 共有フォルダを作る(例:backup)
  3. ユーザーを作る(家族分、またはPC用アカウント)
  4. 共有フォルダへの権限を設定(読み取り/書き込み)
  5. WindowsならSMB共有を有効にする(多くは初期でON)

SynologyやQNAPなどメーカーで表示名は違いますが、やることはほぼ同じです。「共有フォルダ」「ユーザー」「権限」の3点セットです。

PC側の設定(Windows/Mac)

Windows:ネットワークドライブとして割り当てる(分かりやすい)

  1. エクスプローラー → ネットワーク
  2. 「ネットワークドライブの割り当て」
  3. NASの共有フォルダ(例:\\NAS名\backup)を指定
  4. NASのユーザー/パスワードで接続
  5. バックアップ先としてそのドライブを指定

この形にしておくと、バックアップツールやWindowsの機能から保存先が選びやすいです。

Mac:サーバへ接続(共有フォルダをマウント)

  1. Finder → 移動 → サーバへ接続
  2. smb://NAS名/backup の形式で接続
  3. NASのユーザー/パスワードで接続
  4. 必要ならログイン項目に追加して自動でつながるようにする

世代管理の考え方(残し方)

NASで世代を残す方法は2つ

  • バックアップ側で世代を持つ(例:ファイル履歴、バックアップソフト)
  • NAS側で世代を持つ(スナップショット等の機能がある場合)

どちらも使えますが、最初はバックアップ側で世代を持つ方が分かりやすいです。NAS側の世代は「念のための保険」にすると迷いにくいです。

復元テスト(ここまでやって完成)

テストは小さくてOK(5分で済む)

  1. テスト用フォルダを作り、テキストを1つ保存
  2. バックアップがNASに入ったのを確認
  3. 別フォルダに復元して、内容が一致するか確認

これをやるだけで「いざという時に戻せるか」がハッキリします。作っただけで安心しないのが大事です。

よくあるトラブルと対処

NASが見つからない(PC側に出ない)

  • Wi-Fi中継器配下などで、機器が別ネットワークになっていないか確認
  • NASのIPが変わっていないか確認(固定IPにすると安定)
  • SMBが有効か、ユーザー/パスワードが合っているか確認

バックアップが遅い

  • 初回は時間がかかる(大量コピー)ので、まずは夜に回す
  • Wi-Fiより有線LANの方が速く安定しやすい
  • 写真・動画が多い場合は、対象の優先順位を決めて分ける

質問と回答

NASがあればクラウドはいらない?

災害や盗難など「家の外」のリスクまで考えるなら、別系統があると安心です。まずはNASで運用を整えて、余裕が出たら外にも一つ、という順が続きやすいです。

RAIDならバックアップは不要?

RAIDは「故障に強くする仕組み」で、誤削除や暗号化被害には弱いです。バックアップとは役割が違います。

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